重い筋トレができなくても、筋肉は鍛えられます。
「筋肉をつけるには、重いダンベルを持たないといけない」
そう考えて、筋トレを始める前からあきらめていませんか。
膝や腰に不安がある。
重いものを持つのが怖い。
スポーツジムに通うのも難しい。
こうした方に試してほしいのが、動作をゆっくり行う「スロートレーニング」です。
軽い負荷でも、筋肉に力がかかる時間を長くすることで、しっかり運動できます。
道具は必要ありません。
まずは、椅子からの立ち座りだけでも十分です。
軽い運動では意味がない?
筋肉を大きくするトレーニングでは、一般的に、ある程度強い負荷を使います。
10回前後で限界になる重さが、ひとつの目安として紹介されることもあります。
ただ、高齢の方や関節に不安がある方が、いきなり重い負荷を扱うのは簡単ではありません。
重すぎる運動は怖い。
でも、軽い運動では効かない気がする。
ここで役に立つのが、動作の速さを変える方法です。
負荷を重くする代わりに、ゆっくり動かします。
これだけでも、筋肉の感じ方は大きく変わります。
ポイントは「筋肉を休ませないこと」です
スロートレーニングでは、動作の途中で力を抜かないようにします。
ゆっくり動かし続けると、筋肉が緊張している時間が長くなります。
すると、軽い負荷でも筋肉に疲労がたまりやすくなります。
普通の速さでは楽にできる立ち座りでも、ゆっくり行うと意外と大変です。
実際に試すと、太ももがじわじわと熱くなる感覚が分かると思います。
大切なのは、回数を増やすことではありません。
筋肉から力を抜かず、丁寧に動き続けることです。
椅子を使った「ゆっくり立ち座り」
やり方はシンプルです。
安定した椅子を用意してください。
キャスターの付いた椅子や、動きやすい椅子は避けましょう。
まず、椅子の前に立ちます。
足は、肩幅くらいに開きます。
そこから3秒ほどかけて、ゆっくり腰を下ろしてください。
「1、2、3」と数えながら動くと、速さを保ちやすくなります。
椅子には、勢いよく座らないようにします。
最後まで脚でブレーキをかけながら、静かに座ってください。
次は、3秒ほどかけて立ち上がります。
反動を使わず、足の裏で床を押すように立ちます。
余裕がある方は、膝を完全に伸ばしきる少し手前で、次の動作に移ります。
これで、太ももの力が抜けにくくなります。
回数は、まず5〜8回ほどで十分です。
最後の2回ほどを「少しきつい」と感じる程度を目安にしてください。
無理に10回、20回と続ける必要はありません。
呼吸は止めないでください
ゆっくり動こうとすると、無意識に息を止めてしまう方がいます。
息を止めて強く力むと、血圧が上がりやすくなります。
動いている間も、自然に呼吸を続けてください。
「ふー」と息を吐きながら立ち上がる方法でもかまいません。
回数よりも、安全に呼吸できる速さを優先しましょう。
こんな方は、始める前に相談してください
スロートレーニングは軽い負荷で行えますが、すべての方に安全とは限りません。
高血圧や心臓の持病がある方。
運動中に胸の痛みや強い息苦しさが出る方。
膝や腰に強い痛みがある方。
立ち座りでふらつく方。
転倒への不安がある方。
こうした場合は、自己判断で無理に始めないでください。
医師や理学療法士などに相談し、自分に合った方法を確認しましょう。
運動中に痛み、めまい、吐き気、強い息苦しさが出た場合も、中止してください。
重いダンベルがなくても、始められます
筋トレは、重いものを持てる人だけの運動ではありません。
動作の速さを変えるだけでも、いつもの運動を工夫できます。
3秒かけて座る。
3秒かけて立つ。
途中で力を抜かない。
呼吸を止めない。
まずは、この4つを意識してみてください。
最初から完璧に行う必要はありません。
今日は3回だけでも十分です。
大切なのは、自分の身体に合った方法で、少しずつ続けることです。
膝や腰の不安、体力低下について知りたいことがあれば、メールへの返信で教えてください。
今後の記事で、できるだけ具体的に解説します。


重い器具を使わなくても、動作をゆっくりにして力を抜かないだけで十分に筋肉へ負荷をかけられるという解説にすごく納得しました。膝や腰に不安があってジム通いや重いトレーニングを諦めていた人にとっても、安心して始められる現実的な選択肢ですね。
やますけさん、初めまして。最近気になっていることが並んだ記事の中にいくつかあり、読ませていただきました。
プロの解説を読むだけで安心をいただけます☺️ありがとうございます!これからも頼りにしています(笑)